2018年6月、米モーゼスレイクで飛行試験するMRJの試験機(酒井博章撮影)
2018年6月、米モーゼスレイクで飛行試験するMRJの試験機(酒井博章撮影)
がらんどうの飛行機の中で、機体にそっと右手を添えた。「今日は、一緒に飛ぼうな」濃紺のフライトスーツに身を包んだ男が、心の中で語りかける。客席もなく、配線や断熱材がむき出しになった機内。「飛ぶ準備はできている」。そんな声が返ってきそうだった…【続きはこちらから→ ※無料公開】
ロシア極東のカムチャツカ半島を1機の機体が北上する。火山地帯が生み出すごつごつとした地表には草木が一切生えておらず、火口からは白煙が立ち上る。「SF映画に出てくる、違う星のようだ」三菱航空機(愛知県豊山町)のチーフテストパイロット、安村佳之(64)は、コックピットの窓から眼下に広がる景色に息をのんだ…【続きはこちらから→】
「ガン!」。衝撃音とともに機体が激しく揺れた。操縦席の正面でオレンジ色の警告ランプがともった。液晶画面に「エンジン・フェイル・エル(左エンジン停止)」と文字が出た。2017年8月21日の夕方。米国オレゴン州ポートランドの西約170キロの海上で、飛行試験をしていた「三菱リージョナルジェット(MRJ)」の試験2号機の左側エンジンが、突然、止まった…【続きはこちらから→】
シャレー(山小屋)と呼ばれる商談スペースの白いテントが滑走路の横に並ぶ。英南部ファンボローで2年ごとに開かれる世界最大級の航空見本市。2018年7月、MRJ(三菱リージョナルジェット)のチーフテストパイロットの安村佳之(64)は、イベント最大の見せ場であるデモ飛行に臨んでいた…【続きはこちらから→】
MRJ(三菱リージョナルジェット)の飛行試験の拠点がある米モーゼスレイクの朝は早い。チーフテストパイロットの安村佳之(64)らは、午前4時ごろから準備を始め、太陽が昇るころに離陸する。「朝の方が気流が安定している。離着陸に関わる試験は日の出にやった」…【続きはこちらから→】
新型コロナウイルスが世界で猛威を振るい始めた2020年5月中旬。米モーゼスレイクで飛行試験を担当するパイロットや技術者が事務所の一室に集まり、息を凝らしてテレビ会議の画面を見詰めていた。「本年度の米国での飛行試験を中断します」 ...【続きはこちらから→】