平和の俳句 2022夏
本紙は今年も、読者の皆さまの「平和の俳句」を募集します。今年の一句をお寄せください。
「平和の俳句」は、戦後70年の2015年から3年間は毎日、18年からは夏に掲載しています。今夏の入選句は、8月中に特集面に掲載します。
選者は「平和の俳句」を俳人の故金子兜太(とうた)さんとともに発案し、当初からともに選に当たってきた作家のいとうせいこうさん(61)、そして金子さんから後を託された俳人の黒田杏子(ももこ)さん(83)のお2人です。
「平和」を自由な発想で詠んでください。お待ちしています。
募集は締め切りました。沢山のご応募ありがとうございました。
平和の俳句とは
「平和の俳句」は、本紙が読者の皆さんから「平和」を自由な発想で詠んだ句を募集し、入選句を紙面に掲載して伝え合う、“軽やかな平和運動”です。戦後70年の2015年1月1日から毎日、17年末まで掲載しました。この3年間の応募総数は13万1288句に及びました。
「平和の俳句」誕生のきっかけは、14年の終戦の日に掲載した俳人の金子兜太(とうた)さん(18年2月に死去、享年98)と、いとうせいこうさんによる対談でした。
当時、<梅雨空に「九条守れ」の女性デモ>という俳句が、さいたま市の公民館の月報に掲載を拒否された「九条俳句」問題があり、2人は戦前の新興俳句運動に対する弾圧事件に重ねました。戦争に向かう時代の空気に抗(あらが)おうと呼び掛けたのが「平和の俳句」でした(「九条俳句」問題は、市の違法性を認める判決が18年末に確定。翌19年には市教育長が作者に謝罪し、句も月報に掲載されました)。
選者は金子さん、いとうさんの2人で始まり、金子さんが体調を崩して退いた17年8月以降は、金子さんから託された黒田杏子(ももこ)さんが後を継ぎました。毎日の連載終了後も再開を望む声をいただき、18年からは毎年夏の特集という形で復活、継続しています。また昨年3月には「平和の俳句 東日本大震災10年」も掲載しました。
選者のメッセージ
【いとうせいこうさん】 悲惨で愚かしい戦争がまた私たちの目の前で起こっている。「平和の俳句」は世界のすべての人々のためにある。
<いとう・せいこう> 作家。1961年、東京都生まれ。日本語ヒップホップの先駆者と呼ばれるなど多彩な分野で活躍中。「想像ラジオ」「福島モノローグ」など著書多数。2015年の「平和の俳句」誕生時から選者を務める。エッセー「日日是植物(にちにちこれしょくぶつ)」を本紙夕刊(一部地域朝刊)で連載中。
【黒田杏子さん】 今年こそ「平和の俳句」。存分に自在にご自由に。心をこめて気合を入れてしっかりと選句させていただきます。皆さまの力作、意欲作、お待ちしておりますよ。
<くろだ・ももこ> 俳人、エッセイスト。1938年、東京都生まれ。俳句誌「藍生(あおい)」創刊主宰。「平和の俳句」誕生時から選者を務めた俳人金子兜太(とうた)さん(故人)とは50年近く交流。金子さんらが語る「証言・昭和の俳句」の増補新装版(コールサック社、15日発売)の聞き手・編者。