(あ、やば……。意識が……溶ける……。まじでレム睡眠不可避なんだが……。語彙力消失して、脳内がログアウト寸前……) しふぉんの頭がカクンと前に倒れ、現実のキーボードに額が触れそうになる。しふぉんはチップ欲しさに消えゆく意識を繋ぎ止め、「わわっ! さっすが心愛様〜! 優勝すぎて語彙力死んだw 圧倒的感謝っつーか、マジ神降臨でリスペクトの極みなんですけどぉ〜!!」と、加齢でかすれた喉を無視した猫なで声をタイピングした。 会話は完全に平行線。その時だ。店の入り口に、つぶらな瞳の小動物アバターが姿を現した。 「……ちょ、待って。また来た。これワンチャン詰んだわ……」 しふぉんが思わず声を漏らす。 「ご紹介しますわ、こちらリッくんです。私の推しっていうか、なんつーか、もうエモさの極み……みたいな?」 実はあの温泉の夜、しふぉんはあろうことかリッくんと肉体関係を結んでしまっていた。それ以来、ストーカーのように目の前に現れ、強引にしふぉんに言い寄ってくる。 リッくんは心愛を一瞥すると、不敵に英語でチャットを飛ばした。 『Hey, shiffon. Don't waste your time with this "Old Texture Woman". Come with me, baby.』 心愛がすかさず翻訳機に放り込む。 ヘイ、しふぉん。この古いテクスチャの女と時間を無駄にするな。私と一緒に来い、赤ちゃん。 「な……ッ! 赤ちゃん!? ……いえ、古いテクスチャですって!?」 心愛が立ち上がった。 「しふぉんさん、この小動物アバターは何ですの? 礼儀がなっていないわ。私の完璧な大人の装いと比較しても、あまりにも低品質ですわよ!」 リッくんはつぶらな瞳を細め、さらに追い打ちをかける。 『Your fashion is so 20th century. Low resolution, no sex appeal. Get out.』 しふぉんの手元の翻訳結果: あなたのファッションはとても20世紀です。低解像度、性欲なし。出ていけ。
しふぉんは現実のワンルームで、冷えた背筋を震わせた。マウスを握る手が不自然に固まる。不気味なアバターたちが無言で、そしてカクカクとした動きでこちらを見つめる。その視線に耐えきれず、しふぉんはリッくんを逃げるように促し、深夜のコンビニエンスストアへと飛び出した。 コンビニの不自然なほど明るい蛍光灯の下、しふぉんはアバターのエモートを起動し、フリル満載の身体を細かく震わせるモーションを実行した。 「も〜、まじ詰んだ……。さっきのNPC、怖すぎて無理。夜道とか、ぴえん超えてぱおん……あ、逆にレベチすぎて草も生えないよぉ……」 (うわぁ、思い出すだけで鳥肌立つ。現実の夜道より怖いって、どういうバグだよ……。あいつら、中身いるのか……?) 現実世界の部屋で、おじさんはコンビニで買った冷たい缶コーヒーを啜り、モニター越しに不気味なアーケードの闇を振り返った。 数分後、コンビニを出た後、リッくんがポツリとタイピングした。 『...I've planted a small "script" in that izakaya's system.』 しふぉんの手元の翻訳:……あの居酒屋のスクリプトに、少し仕掛けをしておきました。 彼が見せるログには、さっきのパートナー二人の現在座標が表示されている。 座標を示す光点が、二つ。 それは徐々に近づき、やがて完璧に重なり合った。 『...They're at 3000 meters altitude. Want to take a look?』 翻訳結果:……上空3000メートルですね。見てみますか? リッくんに促されるまま、しふぉんはカメラを限界までズームし、空の果てへと視点を飛ばした。
I am Japanese. (I am using an English translation tool, so my replies may be delayed.) I enjoy trying new things and exploring beautiful scenery and fun places. In Second Life, I enjoy club dancing and hall dancing.*I also like soft SM (D/S)... My hobbies in the real world are camping, playing guitar and singing, watching anime, and listening to music.