こういうわけで、ウクライナをめぐる東西の綱引きはまだしばし続くだろう。日ロ関係はこの1年進展してきたが、しばらくは様子見だ。 11月に中間選挙を控えたオバマは、まだしばらくロシアに厳しい顔をしていたい。その間に同盟諸国がロシアとの関係で抜け駆けを するようでは困るのだ。ロシア極東の人口は中国東北地方の僅か20分の1に過ぎず、経済・軍事力の差も大きい。このように、 中国に対するバランスにも大してならないロシアのために、日本の安全保障や経済に欠かせない米国との関係を悪化させるのは引 き合わないだろう。(河東哲夫/Japan and World Trends代表)